スマトラ島沖地震募金情報

インドネシアを中心にインド洋で昨日大地震が起きました。某メルマガにも書いたのですが、今年の国際協力に関する一番最初の出来事は昨年末のイラン南東部地震への緊急支援でした。これも昨年ですが12月26日に発生しました。マグニチュード6.3のイランでの地震では、43200人がなくなり、75000人以上の方が罹災、2000人の孤児がでました(詳細はこちらの外務省ウェブサイトを参照してください)。

日本政府はイランに翌27日に緊急援助隊医療チームを派遣し、2500万円相当の物資援助(テントや発電機、毛布、簡易水槽など)を行うことを表明しました(緊急援助隊の第二陣も2日後に派遣)。また同日8300万円の緊急無償資金協力を行うことも決定。また日本の政官財民が協力して作られたNGO(という名称は昨日の記事を考えるとおかしな表現ですが)であるジャパン・プラット・フォーム(JPF)が27日住に先遣隊を派遣しての現地調査を行い、JPF参加団体も職員派遣を行いました。その他のNGOも数日以内に現地に職員を派遣しています。

先日お話しした外務省の職員さんはこの時の様子を話してくれましたが、話を聞いていても、日本だとは思えないくらい、外務省だとは思えないくらいの迅速で適切な援助が行われたことがよくわかります。

1年後のまったく同じ時期に起こった今回のスマトラ島沖の地震マグニチュード8.9)では、津波の影響が大きく、インドネシアを中心にタイやモルディブなど周辺諸国での死者数は5000人を越える戸尾言います。阪神大震災の250倍以上の地震がもたらす影響が如何に大きいか?というのは、報道される各種情報を見ていてもよく分かります。(例えばこちらの日経新聞ウェブサイトを参照してください。)

日本政府は、現在伝えられる情報の中で一番多くの死者を出したと言われるスリランカから要請を受けて、国際緊急援助隊医療チームの派遣を決めた。他にも現地からの要請があり次第派遣を検討するそうです。また外務省も緊急連絡室を立ち上げて日本人の被害状況の確認などを行っているそう(こちらの朝日新聞記事を参照してください)。

イラン以上に今回被害を受けた東南アジアや南アジアは日本のNGOが大きく普段から関係を持っている地域だ。今後もそうしたNGOから支援を行おうとする動きがでてくるでしょう。福岡にもそうした団体がたくさんありますが、新潟中越地震の時と同様に、色々な人ができることを協力してお互いに助け合う形が生まれるといいと思いますし、普段、あまり同じ国を支援していても、密接な協力関係があるとは言えない各NGO間での密接な情報交換や協力が生まれてくるといいと思います。

日本が今回は昨年よりも動きが少し鈍い気もしますが、日曜日だからでしょうか。国が積極的にこうした支援を行う姿を僕たち日本の市民も応援したいし、同時にしっかりとチェックすることも大切だろうと思います。イラク自衛隊を送るよりもこうした世界各地の、本当に必要とされるところに、気持ちと技術をもった人たちが関われるような仕組みづくりもまた考えたいですね。