2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「スマトラ沖地震・津波被災国の債務帳消し/削減」を求める要請書

来月4日からG7ならびに中央銀行総裁会議が開催されますが、それに向けて下記のような要請文を、僕も所属している福岡の政策提言NGO「債務と貧困を考えるジュビリー九州」が提出を予定しています。これまでもこのブログで債務の問題について、とりわけスマト…

解決法とアクションを生み出す開発教育を求めて

今日29日から、NGO福岡ネットワーク(FUNN)の中心事業の一つである「開発教育ファシリテーター養成講座」が始まりました(共催:(財)福岡国際交流協会・福岡市、独立行政法人国際協力機構(JICA)九州国際センター)。今年で3年目で一区切りとなる今回の講座で…

NGOの姿勢−中立とは何か?:MSFに見る

貫戸朋子さんの『「国境なき医師団」が行く (That’s Japan)』(ウェイツ)。本棚から引き出してきて改めて読みました。前にパラパラとしか読んでいなくて改めてちゃんと読んでみると、すごく興味深い内容が書かれています。本書は国境なき医師団(MSF)・日本…

"理念"と"現実"の二項対立に終わらせないために

今年度も残り2か月余りとなりました。やはり年度で仕事をしている日本では、これからは今年度のまとめと来年度のスケジュールと口語ににらめっこをする時期になります。これに加えて、まだ残っている今年度の事業を勧めながら、通常の業務などが重なる時期…

十分な募金とは?〜スマトラ島沖大地震・津波を巡って

TBを張って頂いたblcさんのブログ「発見の日々」で紹介されていたのは国際赤十字社・赤新月社連盟が資金提供の呼びかけを縮小するという報道に関することでした。先ほどネットをいろいろと探してみると、ロイターが国際赤十字社・赤新月社連盟の発表を追っ…

アウシュビッツ解放60周年、人々の関心・無関心

24日、国連総会ナチス強制収容所解放60周年記念"特別会合が開催されました。ナチス・ドイツのアウシュビッツ強制収容所で起こった、600万人とも言われるユダヤ人大虐殺を巡って行われたもので、国連総会が開催したのは初めてとのこと(熊本日日新聞)。夜と…

新聞掲載とライブ

私事ですが(というか、このブログ全体がそうといえばそうですが−笑)、昨日24日の西日本新聞(アジア特集面)に、インタビュー(聞き取り)記事が掲載されましたので、以下にその全文をせっかくなので。ウェブにも掲載されていないのでこちらに。基本的には…

募金とイラクの自衛隊

相変わらず、イラクは戦争・紛争状態が続いています。今日の報道によれば、国連は30日に行われるイラク国民議会選挙への国際監視団は派遣されない見通しを明らかにしました(共同通信)。監視団の安全確保が困難でなおかつイラク人監視員もほとんどいない状…

日本の支援ODAは適切に使われているか?〜スマトラ島沖地震・津波支援

インド洋沿岸各国の被害に対しては、被災者の捜索や救援のため、医療や消防関係者、自衛隊などを国際緊急援助隊として派遣するとともに、当面、テント、食糧、医薬品などの援助物資や資金を5億ドル無償で供与します。各国の被害状況を確認しながら、アジア…

地域の国際協力NGOも続々〜スマトラ島沖地震・津波被災支援

僕が普段関わっている福岡の国際協力NGOによる地域型ネットワークNGOである、NGO福岡ネットワーク(FUNN)所属団体が、スマトラ島沖地震・津波被災に対する緊急支援として義援金の協力を求めていますので、地域からの発信ということでご紹介します。タイで学校…

"難民鎖国・日本"に住む皆さんへ〜クルド人強制送還

「国連改革の気運がこれほど盛り上がってきた時期はない、この機会を何とかとらえたい。どういう形かはっきりしないがひとつの大きなチャンスだ」日課のウェブサーフィンをしていると、読売新聞のウェブサイトで小泉首相の上の言葉と出会いました。もちろん…

紛争後〜スーダン和平と社会の復興のための国際アクション

昨日紹介した伊勢崎賢治さんの『武装解除 -紛争屋が見た世界 (講談社現代新書)』のなかで、アフリカ・シエラレオネのことが書かれた章があります。同国での政府と反政府勢力(この両者は他国の歴史と同様に、その立場は簡単に入れ替わり、どちらが「正常」な…

平和をつくる方法

最近出版された、伊勢崎賢治さん(立教大学教授)の『武装解除 -紛争屋が見た世界 (講談社現代新書)』(講談社現代新書)を昨日鹿児島から帰る新幹線のなかで読みました。他にも気になる本を数冊持って5時間以上の移動時間に備えていたのですが、この本を読み始…

本当に意味のある国際協力とは何か?

「本当に意味のある国際協力とは?」−著作『世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団』や『彼女の夢みたアフガニスタン』(マガジンハウス)などで知られる、NPO法人宇宙船地球号事務局長、山本敏晴さんが追い続けているテーマです。そして、お…

インドのダリット(不可触民)への支援と現実インド。

スリランカへの支援をしている反差別国際運動(IMADR)より、インドへの支援の様子が入ってきました。転載可とのことですので、長くて申し訳ありませんが、下の報告をご紹介します。インドの不可触民(ダリット)の問題はこの文章でも紹介している14日の毎日新…

アチェで「ドラキュラ戦略」を!+義援金の使われ方

今週号の雑誌『ニューズウィーク』の表紙の見出しは刺激的です。左の画像で見れるように、「スマトラ沖大地震:援助パニック〜盗まれる物資、届かない義援金」と書かれています。NGOの現地支援の情報を流し、募金情報を紹介してきた当ブログとしては気になる…

被災国と債務問題〜パリクラブ会合を受けて

スマトラ島沖地震・津波被災国への国際社会の支援の形のひとつである、債務支払い猶予(モラトリアム)について、パリクラブ(主要債権国会議)で12日にパリ財務省で話し合われました。結果は、先日のG7財務相会議での結論を踏襲する形となり、インドネシア…

アチェで締め出される?援助機関

ジュネーブで開催された国連の支援国会議でフランスのクシュネル元保健相が、今回のインド洋津波を、多くの国の官民問わずの多くの支援や被災地でも国を問わない犠牲者という状況を見て「災害のグローバル化」という表現をしたそうですが(毎日新聞)、会議…

「債務猶予以上のものを必要としている」〜スマトラ島沖地震・津波関連

今日のパリクラブ(主要債権国会議)の会合を前に、11日にスマトラ島沖地震・津波被災地域の復興支援策を協議するために、初めての国連主催の復興支援閣僚級会議がジュネーブで開催されました(6日にジャカルタで開かれた会議は東南アジア諸国連合[ASEAN]主…

債務の猶予か削減・帳消しか?〜スマトラ島沖地震・津波

スマトラ島沖地震・津波被災地域への国際社会の支援表明は50億ドルを突破しました。日本円にして5000億円以上です。民間からの支援も、例えばイギリスの募金とりまとめ団体、「災害救援委員会(DEC)」は募金総額が200億円を超えたと発表しました (DECは英国…

スマトラ島沖地震募金情報総合リンク

これまで発表されている日本のNGOの募金情報に関するリンクをご紹介します(38団体)。またネット銀行や電話募金、国際機関やマスコミ、コンビニエンスストアに関する情報などもまとめてご紹介します。募金などをされる際に参考にしてください。なお、一番下…

現地スリランカからの報告〜スマトラ島沖地震・津波

ご心配をおかけして申し訳ありません。調子も徐々に良くなってきました。コメントやメールなどにてお気遣い頂きありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします。今日は、先ほどメールにて届いたスリランカの被災状況を現地の人の来日講演・…

スマトラ島沖地震とビルマ

風邪を引いて寝込んでいるため更新が遅れました。とりいそぎスマトラ島沖地震・津波の被害状況において殆ど報じられることがないビルマの状況についてまとめている報告が回っていましたのでそちらを転載します。またコメント・トラックバックのお返事は元気…

被災地アチェへの支援と現実〜スマトラ島沖地震・津波関連

真の英雄は犠牲者であり、生存者だ。ボランティアでも、役人でもない。ボランティアになることは、人道的な義務によって導かれるもので、ほかの目的のためではない。役人や政治家たちは、これが任務だからおこなわなくてはならないのだ。彼らは国家、つまり…

子どもたちとボランティア〜スマトラ島沖地震・津波関連情報

スマトラ島沖地震・津波による被害の概要が徐々に明らかになって来るに連れて、その酷さが伝わってきます。アナン国連事務総長は、60年前のヒロシマでの原爆犠牲者14万人を越え流「国連が取り組む災害として最大」のものであり、この被害による復興が完了す…

募金でできること、募金ではできないこと〜スマトラ島沖地震への世界からの支援

最新の報道によると、スマトラ島沖地震・津波による死者の数は約12万5000人に達するといいます。国連は15万人に迫る、またスウェーデンの外相は20万人ではないか?との可能性を示唆しています(ロイター@Yahoo!ニュース)。インドネシアの8万人、スリラン…

スマトラ島沖地震募金情報総合リンク(05/01/01現在)

これまでこのブログで断片的にお伝えしていた募金情報を以下にご紹介します。今回の記事に新しく掲載したものは [new!!] というマークを入れています(4つです)。また随時、新しいものはその都度掲載したいと思います。リンク先に募金の方法やその募金の使…