子どもたちとボランティア〜スマトラ島沖地震・津波関連情報

スマトラ島沖地震津波による被害の概要が徐々に明らかになって来るに連れて、その酷さが伝わってきます。アナン国連事務総長は、60年前のヒロシマでの原爆犠牲者14万人を越え流「国連が取り組む災害として最大」のものであり、この被害による復興が完了するには最長で10年かかるだろうとの見解を示しました。また、イゲラン国連緊急援助調整官室長は180万人への食料援助が必要になるだろうと述べました(こちらの日経新聞記事または時事通信@Yahoo!ニュースを参照してください)。

15万人に迫る犠牲者の3割以上が18歳未満の子どもだと国連児童基金ユニセフ)の辺らミー事務局長は述べましたが、被害の大きい国々では4割に達するといいます。津波の起こった時間帯がちょうど日曜日でもあり、子どもたちが海岸に出ている時間帯でもあったことが影響しているようです。ユニセフはそうした子供達の支援に最大125億円をつぎ込むことを発表しました。孤児になった子どもたちや親とはぐれた子供達の捜索を政府やNGOとともに行ったり、避難所の子供達への心のケアなどを行っているようです(こちらの毎日新聞記事を参照してください)。

その一方で、非難して子どもたち50人が北スマトラ州の州都メダンの空港に到着した直後に行方不明になったという報道があります。到着直後に両親や親族を名乗る人間に連れ去られたとのことで、犯罪組織が関与する人身売買にあったのではないか?と現地で報じられているようです(こちらの毎日新聞記事を参照してください)。火事場泥棒以上に卑劣な、人が弱っているところに追い打ちをかけるようなこうした出来事には心が痛む以上に怒りが湧いてきます。無事に帰ってこられると良いのですが……。

さて、被災地域には多くの外国人ボランティアが即席の「国際ボランティア団」を形成して活動に当たっているようです。不明者探しに必要とされるようになった通訳の仕事を中心として、タイ南部で活動していると報じられています(時事通信@Yahoo!ニュース、こちらは写真です)。ここには多くの日本人も関わっているようですし、またクラビというプーケット近郊の街でも不明者家族を支援するボランティアを、滞在中・滞在の日本人の若者たちが行っているようです(日経新聞)。

現地に行ってボランティアを行いたいという方々もたくさんおられると思いますが、こうした通訳ボランティアなどをする場合には現地にきちんと問い合わせて行ってくださいね。ただまた各NGOが必要としているボランティアにはそれぞれに必要な技能や知識もあると思います。そうしたことをしっかりと把握して、現地で迷惑をかけないようなことをこちら側も把握しておきたいですね。