スマトラ島沖地震とビルマ

風邪を引いて寝込んでいるため更新が遅れました。とりいそぎスマトラ島沖地震津波の被害状況において殆ど報じられることがないビルマの状況についてまとめている報告が回っていましたのでそちらを転載します。またコメント・トラックバックのお返事は元気になり次第書きます。もうしばらくお待ち下さい。

スマトラ島沖大地震ビルマ 被害状況と支援について(アップデート)
ウェブサイト
2005年1月5日
BurmaInfo

 12月26日に発生した大地震津波の影響はビルマにも及んでいます。国内ではイラワディ管区がもっとも大きな被害を受けており、世界食糧計画(WFP)の調査は、同管区内に住む1万人に緊急食糧援助が必要と見積もっています。同計画は4日、水、食糧と住居が緊急に必要とする人の数は全体で3万人に上っており、死者を推定60人と発表しました。またビルマ人労働者が多い南タイのパンガー県などでも被害者が出ている模様です。

 ラジオ放送局、ビルマ民主の声(DVB)によれば、アンダマン海上の群島部は津波自体の被害は軽微だったものの、発生当時に海に出ていた数百人が依然として行方不明です。またタイのプーケット島全体では被災したビルマ人約5000人が生活しているとのことです。なおビルマ亡命政権(NCGUB)とビルマ人権教育研究所(HREIB)は4日からプーケットを訪れ、ビルマ人の被災状況を調査します。

 英BBCによれば、WFPバンコク事務所は、漁民2百人がタイ沿岸で行方不明になっているとの情報を把握しています。他方ユニセフは、被災地に住む子どもの生活状態の悪化を懸念しており、清潔な水を確保することが特に重要だとしています。また地震津波による被害がマラリア感染者の増加につながるとも述べています。

 ビルマ政府は自然災害の被害状況を日ごろからほとんど明らかにしません。今回についても被害状況を詳しく発表しておらず、これまで政府が公にした死傷者数や被害状況の信憑性については、各方面から疑義が呈されています。アンダマン海の群島部の被害実態については情報が錯綜していますが、軍事上の要衝であるために正確な把握は非常に困難だと見られています。

 国際赤十字赤新月社連盟によれば、ミャンマー赤十字はイラワディ管区で行った調査報告をまとめる一方、デルタ地帯の一部被災者に支援キットを配布しています(数は不足)。また既に展開している世界食糧計画(WFP)も追加支援を行うことになっています。

ビルマの被害状況
 →こちらのサイト下部をご覧下さい
 出典:国際赤十字赤新月社連盟(1月3日現在)

▽寄付先と詳しい情報の入手先
 寄付先や詳しい情報は、以下をご覧ください。
・シャンティ国際ボランティア会:スマトラ島沖大地震救援情報
国境なき医師団日本:特集/スマトラ島沖地震・津波 緊急支援
Buddhist Peace Fellowship(英語、総合情報)
Foundation for the People of Burma(英語、ビルマ被災地への支援に使用)
国際赤十字赤新月社連盟(英語、総合情報)
日本ユニセフ協会(総合情報)
日本赤十字社(総合情報)
UN News Center - Tsunami in South Asia
・Relief Web - South Asia:Earthquake and Tsunami - Dec 2004
WFP Press Briefing - Tsunami
・Intl Federation of Red Cross and Red Crescent Societies:special tsunamis
UNICEF:Tsunami Press Room