日本は代替エネルギーにどう取り組むか?
(環境元年 第1部 エコ・ウオーズ:8)新エネルギー覇権争い(朝日新聞)
最近、新聞や雑誌、テレビなどマスコミでも報道されることが多くなってきた「代替エネルギー」についての記事。バイオ燃料作物のブームが覆うアフリカ大陸。大陸初のトウモロコシによる商業エタノール製造工場になるはずだった企業は、「食糧」としてのトウモロコシとの位置づけが揺れる中で、政府の決定により建設自体が中止になったという。貧困とエネルギーの関係はとりわけアフリカでは大きい。記事ではアフリカのNGOのこんな言葉を引いている。「バイオ燃料は、アフリカ諸国にとって『祝福』にも『呪い』にもなりうる」。
記事は他にも自然エネルギーが7割以上を占めるアイスランドによる水素によるエネルギー供給の取り組み。アメリカ・ブラジルによるバイオエタノール燃料の取り組みと比較し、日本の原発依存に疑問を投げかける。記事中に図示されている代替エネルギーの取り組みのランキングも是非参照を(文字で以下に紹介しておきます。)
◆発電量と発電割合 2030年でも化石燃料発電が60%
(2030年は自然エネルギーに積極的な政策をとった場合の予想)
2005年 2030年
(18197兆ワット時) (31240兆ワット時)
化石燃料 67% 58%
原子力 15 13
水力 16 17
自然エネルギー 2 12
◆自然エネルギーは風力が柱、10年で10倍に
(07年以降は予測、単位:万キロワット)
98年 966
00 1803
02 3116
04 4768
06 7390
07 9000
08 10900
09 13200
10 16000
◆日本の代替エネルギー導入量とトップ5の国
(06年、単位:万キロワット)
【風力発電】
1 ドイツ 2062
2 スペイン 1161
3 米国 1160
4 インド 627
5 デンマーク 313
:
13 日本 139
【太陽光発電】
1 ドイツ 286
2 日本 171
3 米国 62
4 スペイン 12
5 オーストラリア 7
【原子力発電】
1 米国 10475
2 フランス 6602
3 日本 4958
4 ロシア 2319
5 ドイツ 2137