日本の"人身売買"をめぐる問題
人身売買―現代版奴隷制度との戦い(第1部)(在日米大使館)
日本で、人身売買の実態を監視する米国大使館政治部の担当官による記事。筆者による人身売買についての説明は以下。
人身売買とは、簡単に言うと、経済的利益のために人間の自由を奪うことです。「売買」と和訳される英語の「trafficking」は、人をある場所から別の場所に移動させることを意味するため、誤解を招く恐れがあります。移動させられなくても人身売買の被害者となる場合があると理解することが重要です。例えば、自分の住む村、あるいは自分の家の中でさえも、女性が売買される(trafficked)ことがありえます。ある男が自分の娘に売春を強要し、その稼ぎを自分の手元に留めるなら、自分の家から離れることがなくても、その娘は人身売買の被害者です。また、ある男性が工場で3カ月間妥当な条件で働いていたとしても、彼のパスポートが突然取り上げられ、彼自身でお金を引き出すことができない、雇用主が管理する銀行口座に給料が振り込まれるなら、彼は人身売買の被害者になったということができます。
- 作者: マリー=フランスボッツ,Marie‐France Botte,Jean‐Paul Mari,堀田一陽
- 出版社/メーカー: 社会評論社
- 発売日: 1997/02
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