食料価格の高騰が貧困層に与える影響

アジアで食料価格高騰、貧困層に大打撃(AFPBBnews)

食料品価格が上がっている。貧困層に与える影響は非常に大きい。その原因がアジアの経済成長にあるとの指摘もあり、結果的に貧困層に打撃を与えている。彼らの収入のうち食費が占める割合は5〜7割に上るという。経済成長により、牛肉をはじめ肉食志向が広がり、大量の穀物を飼料として必要とする飼育がさらに拍車をかけ、加えて石油高騰や悪天候などが追い打ちをかけているようだ。詳細は上記リンク先を参照のこと。

また同日、ウェブサイトJANJANに「巨額援助の行き先が食料からバイオ燃料へ」という記事がタイミング良く掲載されている。ここにはこんな記述もある。

国連環境計画によると、世界銀行による2007年のバイオ燃料プロジェクトへの投資額は210億ドルに上った。そのうち世界銀行は100億ドルを拠出している。一方、2007年10月の世銀農業開発報告によると、食糧生産のための農業開発援助は2004年に34億ドルにまで落ち込み、世銀の占める拠出額は10億ドルに満たない。

さらに貧困層にはお腹を満たすことが難しい現状を生み出しているようだ。