サマワの2つの「デモ」/ファルージャで?!

こういうのはどちらが先にやろう!と思ったのかなぁ〜という疑問が浮かぶんですが、日本の自衛隊が駐留しているサマワで2つのデモがあったという記事が掲載されていました。

ひとつはサマワ陸上自衛隊の宿営地にあったデモで「駐留継続」を求めるもの。日にち的に早いのがこちら。なんでも、サマワのあるムサンナ州の教育・保険部門で働く公務員が140人(内子ども40人)集まって、「我らが街の復興支援継続を」「陸自人道支援活動を支持」という横断幕を持って行ったそうです。子どもたちも参加して、日本政府への駐留継続の要望書を手渡したそうです。

もちろん、陸上自衛隊もそれをアピールしないはずもなく、ホームページにはきちんと写真が掲載されています(こちらのページにあります。日にちが経つと左側に項目として移動するはずです)。笑顔です。何でもバス2台でやってきたそうです。ちなみに上の陸上自衛隊のトップページにも写真が掲載されています。

もうひとつが、同じくサマワで13日に行われたシーア派のサドル支持者200名のデモ。サドル師のサマワでの代理人が先頭に立ち、市内の商店街から州知事庁近くの広場まで更新したと言います。こちらの横断幕には「イラクを占領する自衛隊は出ていけ」などと書かれているそうです。

昨日のブログで書いたように、ファルージャでの作戦は「ほぼ終了」を迎えようとしているといいます。そのファルージャには、町中に数百の遺体が転がり、電気も水道も止まっているそうで、赤新月社ファルージャに入ろうとしても米軍に遮られて入れない状態が以前と続いているそうです。ファルージャでは町中に転がった遺体が野犬に食べられるという姿も目撃されているとのこと。

そのファルージャでは、先日イラクで殺害された香田さんのパスポートが見つかったという話も出てきています(こちらの朝日新聞記事を参照してください)。…と考えてみると、バグダッド近郊で見つかった香田さんの遺体はあの米軍に包囲された中へと彼を武装勢力が連れ去り、更にそこから遺体を連れ出して来たということなのでしょうか?

…と考えると米軍の関与がどうしても浮かんできます。殺害そのものに関わったのか、それとも香田さんの事件を利用しようとしているのかはわかりませんが、気持ち悪いことこの上ないです。去年11月の外務省の方が殺された事件もそうでしたが、真実を伝えるものは存在しないのかもしれません。

こうした状況を並べてみると、何をすべきか?ということは自然と見えてくると思うのですが、そんな中でも、イラク自衛隊員の人たちは送られていきます。自衛隊派遣期限まで後1か月。

ファルージャ 2004年4月

ファルージャ 2004年4月