コール&レスポンス〜イランでも地震

 26日の中国・江西省での地震に続き、27日の19時23分頃にはイラン南部ケシム(Qeshm)島沖合でM6前後の地震が起きたようだ。上のニュースにもあるBBCによれば、M6.1で5つの村で1/2〜2/3の家がダメージを受けているという。BBCのウェブサイトでは「地震は本当に大きかった。人々はパニックになってストリートへと飛び出した」というケシム島民の声を掲載している。ただ被害が大きかったのは住民が少ない西側だったようではあるが、一昨年末の(折しもインド洋沖地震津波の発生日と同じ)26000人以上の死者が出た、地震に続けてのイランでの被災に、政府はもちろんイランの多くの人々がまた不安であるだろう。被害状況が明らかになるにつれて国際的な支援がまた求められるだろう。

とはいえ、これだけ災害による支援が必要な年というのも珍しい。間違いなく緊急支援が必要であり、行われるべきものではあるのだが、「援助疲れ」という言葉が官民を問わず世界中から聞こえてくるような気がする。同時に、ホワイトバンド・キャンペーンに見られるように「貧困」の名の下に、例えば子どもたちは3秒に1人が亡くなっている現実。また僕の関わる債務問題(ODAや国際機関の融資による途上国の借金)で言えば、1分間に13人の子どもがそのために亡くなっている・・・といったようなことが徐々に知られるようになって来て、緊急支援と共に、そうした「構造的な問題」への関心も高まりつつあるなか、しかし、ひとりの人間としての行動の限界もまたあるのも事実であり、どのように折り合いを付けながら実際のアクションへと続けていくか?ということが改めて問われるようになっていると思う。

言うまでもなく一人がありとあらゆるアクションに関わることは無理だ。それぞれができることを最大限やりながら、横に繋がっていく、横からの呼びかけに敏感に応答することができる姿勢が今一番大切なことだろう。コール&レスポンス。このサイトのイベント欄も含めて、そうしたことに使ってもらえると嬉しい。