NGOと外務省との協議の場へ!

明日はイベントカレンダーにもあるが、NGOと外務省が1996年から行っている定期協議会が福岡である。2002年から、協議会は小委員会という形で2つに分かれたが、そのひとつODA政策協議会が開かれる。この協議会は、名前にある通り、ODA政策に関する意見交換の場であり、NGOにとっては日本の援助政策の根幹に対する意見表明をする機会となる。年3回開かれるODA政策協議会の地方開催は昨年度より始まり、今回福岡が昨年の大阪に続き2回目となる。詳しくはイベントカレンダーの詳細を見て頂ければよいが、今回のテーマは大きくODAの質といったようなものが扱われる。

個人的には昨年の大阪での協議会以来の参加になるが、この協議会は特別に「結果」を出すものではない。2度や3度話し合って何が変わるか?というのは少し考えてみればわかることだが、それ以上に政府側から明確な言葉として、現在、問題になっているものに対して引出し、その方向性について多くの日本の市民に知ってもらうための場の意味合いが最も大きいと思う。実際、協議会のウェブサイトに議事録があげられているのを見ればその「成果」というのは目に見えてわかる。また地方のNGOにとっては外務省はやはり遠き存在にあるが、同じ開発援助活動を行うものとしてその活動の全容を少しでも直接的に知る機会となる。今回、受け入れた僕の働くネットワークNGOでも関係者が、国際社会における援助の形を身をもって知ることにより、自らの活動を省みながら、すべきことを実感するだろう。

すでに参加申込は締め切られたが、当日のオブザーバー参加は可能であるので、もし関心のある方がおられれば是非参加して欲しい。

…と書きながら、個人的には実は自分の大学の国際協力に関するシンポジウムにパネリストとして参加しなければならないため、最初の方だけ参加することしかできない。せっかく福岡で開催されるにもかかわらず残念なことだけれど、福岡で開催することが出来たことはやはり嬉しいし、本当に一人でも多くの人にこうした場所があることを知り、またそのなかで話し合われることを聞くなかで、本当に求められている援助が何であるのか?ということをアクターが何であるかは別にして考えるきっかけにしてもらえると嬉しいな、と思う。よろしければ、是非!