米国務省の人権レポート
米国務省の2006年国別人権レポートについて、BBCのスペシャルレポートを訳出します。ザッと訳したので、変な日本語があるかもしれませんが、ご容赦下さい。
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ダルフールは「2006年最悪の人権侵害」
( Darfur 'was worst abuse of 2006')
BBC NEWS: http://news.bbc.co.uk/2/hi/in_depth/6424613.stm
アメリカは、スーダンのダルフール地域を破壊した、ジェノサイドとも見える暴力は2006年の世界で最もひどい人権侵害であるとした。
年次人権アセスメントにおいて、アメリカはまたロシア政府のアカウンタビリティの低下と中国での人権悪化状況も注目した。
イラクやアフガニスタンでの暴力は権利の進展を阻害していると記された。
このレポートはまた国内では、9.11以降のアメリカの反テロ行動に問題が認められるとしている。
アメリカ国務省によるその調査で、国務省、人権団体とともに、ダルフールでのジェノサイドが昨年の「最も反省すべき現実」と考えているとされている。
「スーダン政府と政府がバックアップするジャンジャウィド民兵がダルフールでのジェノサイドの責任を生みだし、その大火に対してすべての団体が深刻な侵害に関わっている」とされている。
これらの侵害は、紛争の道具としてのレイプ、また組織的な拷問などによる民間人の殺害も含まれる。
ダルフールでは20万人もの人々が4年間の紛争の中で死亡している。
昨年、国連は戦争犯罪を引き起こしたスーダン国民に制裁を科すという決議を行ったが、その紛争をジェノサイドと呼ぶことを急にやめてしまった。
NGOsがターゲットとされる
北朝鮮は、世界で「最も組織的な人権侵害国家」とトップに位置づけられた。ここでは北朝鮮政府が市民生活のあらゆる観点に置いてコントロールしているとされる。
ビルマ、イラン、ジンバブエ、キューバ、中国、ベラルーシ、エリトリアもまたこの中で言及されている。
ロシアは、「政府の説明責任がかなりの部分で浸食されている」とし、司法組織に政治的な圧力がかかり、またメディアや警察制度の崩壊に限界があるとレポートされている。
チェチェンでは、ロシア連邦とチェチェンの治安維持勢力による深刻な人権侵害もまた続いているとされる。
一方、中国における人権は、増加する嫌がらせや抑圧に直面する民族的、宗教的、または政治的なグループのメンバーなど、いくらかの領域において悪くなっているとされた。
イラクやアフガニスタンのような新しい民主主義の場において続いている衝突は、人権の進展を妨げているとする。
イラクでは、部族による暴力やテロ行為が進展を「深刻に邪魔している」とレポートでは述べられている。
レポートではまた、NGOsやメディアが直面する挑戦についての注目している。そこでは、「衝撃的な数の国が」2006年にこれらのセクターをターゲットとした法律を通過させているとする。
しかし、いいニュースもある。リベリアやインドネシア、モロッコでの人権改良がみられ、ハイチやウクライナでの選挙は賞賛に値するとした。