石黒賢で国際協力!

なんか昨日のブログの続きみたいですが…(笑)

テレビ東京系で今日の夕方放送されていた「石黒賢・灼熱のカンボジアを行く〜よみがえれ!クメールの誇りよ〜」をボーっと見ていた。映像では、カンボジアアンコールワットの修復作業を行う日本人や、地雷撤去・不発弾処理をする元自衛官の日本人のおじさんたちや、保育士や医療活動を行う日本人が次から次へと紹介されていた。

途中からつけていてボーっと眺めていただけだから、最初はただ「お!カンボジアだ」というだけで(そういえば今年度中にカンボジアに調査に行かなきゃいけない…お金がおりてるから…)みていたのに何だかうさんくさい。「国際協力を頑張ってるぞ!」というのばかりだったからだ。

シーンの合間合間に入る説明的な映像&ナレーションですべて判明。政府公報番組なのね。はいはい。

言うまでもなく今年はODA(政府開発援助)50 年だ。それを記念して作られたこの特別番組(政府広報にはきちんと「国際協力50周年記念番組」とある)は、NGO…といっても、正確には日本政府が ODAを使って支援している(NGO無償資金協力だとか、JICAの草の根無償資金援助や青年海外協力隊だとかですね)活動を「いいことしてるよ」と、俳優を使って紹介するもの。

番組途中では、日本もODAや国際機関の援助を以前は受けていたこと(東海道新幹線とかが紹介されていた)、そして日本は世界でも1、2を争う援助大国だと言うことがしっかりとアピールされていた。ほんの申し訳程度に問題があることを新聞報道を通してのみ紹介していたけれど。

…と書きつつ、別にODAの批判論者なわけでもない。せっかく援助をするんだから、きっちりと公正で非援助者の役に立つ援助を行っていく必要があって、その多くはこれまで問題とされてきた、また今問題になっているものを振り返りながら考える必要があるだろうということだ。なので、この番組がもたらす正の側面、つまり多くの人に国際協力について考えてもらうきっかけ作りということまでは否定しないわけで。

この番組、いくつかの地域では今日既に放送が終わってしまったけれど、まだこれから放送される地域もあるので、上のリンクから辿って、ぜひ「批判的に」(否定的に…じゃなくてね)見てくださいね。

そういえば、今年の東京で開かれる「国際協力フェスティバル2004」にひょんなことから参加することになった。2日間日比谷公園の中でいろんなNGOに足を運んで情報を集めてこないと。それと、僕が関わっている、債務と貧困を考えるジュビリー九州も関わって、来月11日に、ODAの50年を考えるイベントを海外ゲストを交えて行う予定です。良かったら、上のリンクから辿ってみてください。

…という今は、明日のスーダンの学習会のための資料作りをしています。このブログ、少し役に立って良かった、良かった。資料はまたこのブログで紹介しますので、関心のある方はまた見てくださいね。