国際協力活動のための第一歩

世の中、疑問に思ったり、おかしいなぁと思ったりしたときがNGOや国際協力の活動が始まると思っている。外国に興味を持つ所から始まるかもしれないけれど、結局は問題を意識したときに、そしてそれをどうにかしたいと思ったときに始まる。

けれど、特別な専門家でもない限り、そうした問題の現状理解のための情報収集というのは、一介の市民にはなかなか難しい……そう思っている人にオススメなのが宮内泰介さんの『自分で調べる技術―市民のための調査入門 (岩波アクティブ新書)』(岩波アクティブ新書)。

自分で調べる技術―市民のための調査入門 (岩波アクティブ新書)

自分で調べる技術―市民のための調査入門 (岩波アクティブ新書)

研究者といわれる人にとってもかなり勉強になるだろうこの本は、資料の調べ方・まとめ方・表現の仕方について、パソコンやインターネットを駆使した現代的な方法からフィールドワークのやり方も合わせて詳しく説明している。「ネットで調べてみたらいいじゃない」と最近は安易にいうけど、これだけ具体的な方法を提示してくれるものは少ないかも。

どう一歩を踏み出せばいいのか分からない……そんな人の背中を後押ししてくれる一冊。