ベトナム重視のODA

明日、福岡、京都でそれぞれイベントが行われることは前のブログで紹介した通りですが(2つ下のブログです)、現在行われているアジア欧州会議(ASEM)@ハノイのあと、ベトナムのファン・バン・カイ首相との会談で、日本のODAベトナムを重視していくということを明言したと言います。

ベトナムへの援助に置いては、タンロン遺跡の修復(奈良時代文人阿倍仲麻呂が唐の官吏として赴任していた安南都護府があった可能性もあるという)や日本語教育などを初めとした文化交流などが含まれているそうです。

日本はベトナムに対して、2001年度までに累計3600億ドルほどのODAを拠出しています(うち、無償資金援助(贈与)が32%、有償資金援助(借款)が68%です)。90年代後半からベトナムへの借款=金貸しODAが多くなっています。他国との比較で見ても、ダントツの1位で、旧宗主国で2番目の援助額のあるフランスの10〜20倍近くの援助を行っています。

日本のODAは昨年のODA大綱の改定により、より「国益」色を強く打ち出しました。現在そのラインに載って中期政策を成形しています。ベトナムへの援助の拡大がどのように広がっていくのか?ということを注視する必要がありそうです。(ちなみにベトナムへのODAに関しては、外務省のHP内にある「我が国の政府開発援助:ベトナム」をとりあえずはご覧下さい。)