今年は米の年って知ってます?

今年は国際コメ年だ……ということは、案外知られていないんじゃないでしょうか?この「国際○○年」というのは色々あって、例えば去年は「国際淡水年」でした。3月に京都で「世界水フォーラム」が開かれたということも関係あります。この国際年は、国連で決められるもので、平和的、経済的、社会的発展や人権の促進などについて、国際協力が必要なことが選ばれて、各国でこれに関する行動計画を作る……という作業が行われます。

国際コメ年は、一昨年末の第57回国連総会で決められました。コメが世界の半数以上の人々の主食であること、また、貧困撲滅や栄養不足問題の解消などに重要な役割を果たすのがコメだと言うことで定められたものです。米の生産量は人口増加を上回る率で増大しています。総生産量は4億トン(精米換算)を超え、 95%は途上国です。

日本でも、国際コメ年日本委員会なるものが設立されて、活動しています。また今回の国際年の中心となっている国際機関国連食糧農業機関の日本事務所でも情報が掲載されています。

さて、ここで問題になるのは、米にまつわる問題です。ひとつだけあげると、それは「遺伝子組み換え稲」です。「米増産」という合い言葉に引っ張られ、日本で進められている稲研究が、この遺伝子組み換え稲です。『一代種』の話をご存じの方がおられると思いますが、この遺伝子組み換え稲もまた、巨大な企業に利益をもたらす側面が以上に多いこともまた否定できません。(遺伝子組み換え問題にかんしては、こちらのウェブサイトをご覧下さい。)

そうした視点から、日本でもNGOが中心となった「国際コメ年NGO行動」が行われます。下記にスケジュールを示しておきます。お近くの方、また関心のある方は参加されては如何でしょうか?

以下、情報転載です。
<NGO行動スケジュール>
11月2日(火)記者会見

11月3日(水)脱WTO草の根キャンペーン主催・集会
「徹底討論 食料主権―国際コメ年にもの申す」
午後1時30分〜
会場 文京区民センター(東京・春日/後楽園)

11月4日(木)
国際コメ年東京集会
「アジアの遺伝子組み換えイネの現状と私たちの闘い」
午前 基調講演 山下惣一さん・海外ゲスト
午後 シンポジウム

参加費 1,000円 (資料代込み)
会場 ウイメンズプラザ(東京・青山)


11月5日(金)
午前
つくば市で開催される「世界イネ研究会議」へのアピール行動
生物資源研究所・農業環境研究所見学
午後
茨城集会・エポカルつくば国際会議場

※ この行動の賛同者・賛同団体を呼びかけています。
※ 賛同金は、団体1口5000円、個人1口1000円です。
郵便振り込み口座 00100−5−727877
口座名 遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン

( 主催 )
国際コメ年NGO行動実行委員会
反農薬行動ネットワーク アジア・太平洋 セーブ・アワー・ライスキャンペーン

(連絡先)
遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン