過去最高の電力供給量と原発のこと

電気事業連合会は15日に今年の4月から9月の発受電電力量(全国電力会社の供給総量)が、過去最高(前年度比5.3%増の4783億kw/時)を記録したと発表しました(こちらに速報のプレスリリース)。なかでも7月は単月の過去最高だそうで、記録的な今年の猛暑を反映しているようですね。

自分自身の生活を省みても、今年はちょっと異常なくらいエアコンを利用した気がします……いや、気だけじゃなくて現実に電気料金にそれは見事なくらい反映されています(涙)。環境問題を考える上で、温暖化の問題にも直結する電気料の問題というのは間違いなく大切なものですが、なかなか個人レベルでは苦しいなぁと改めて思います。

またこの過去最高の電力量は、原発の利用率を上昇させています。イラク「戦争」で話題になった、劣化ウラン弾にも利用可能な原発廃棄物や、原発の危険性はもちろん、これもまた私たちの生活を、どのような形にしたいのか?という具体的なプランと方向性を持って対処をしなければならない問題なのでしょう。

原発といえば、現在唯一原発を持っていない沖縄電力原発を建設するプランを持っているという報道もあります。これには沖縄電力の火力発電所の停止の問題も多いに関わっているのでしょうが、こういうときにはすぐに「二酸化炭素の排出」「環境に配慮」などという言葉が電力会社から出てきますが、風力や地熱、バイオマスなど電力供給の方法は他にもたくさんあります。こういう言葉には騙されたくないですね。