テメーには言われたかないけど……

スーダンの問題を協議するための国連安全保障理事会特別会合がケニアの首都ナイロビで18日から始まった。スーダンの問題というのは南部と北西部の2つの問題がある。北西部、ダルフールの問題についてはこれまでもこのページで詳しく書いてきた通り。

南部では、20年以上も政府と反政府勢力との間で内戦が続いている。昨年ようやく和平の道を進みはじめたもののまだ多くの点で両勢力の間に合意に至らないところがあります。もともとは南部軽視の政府の政策、とりわけスーダンの命綱でもある「石油」を巡る問題です。やはりここでも「石油を巡る紛争」が起こっています。この南部問題に対して、アメリカのブッシュ大統領は両勢力に電話をかけて和平交渉での合意を促したとのこと。

ブッシュ大統領に言われたかねーや!」とおそらくどちらの勢力も思ったことでしょうが、世界の世論もまた同じ思いであることには変わりありません。安保理特別会合の動きも合わせて、世間の目がスーダンに向けられていることを、両陣営、そしてダルフールにおいても意識して交渉が進められることを望んで止みません。