戦争と平和

アフガニスタンでNGOスタッフがまた拉致された

NGOの米女性ら2人拉致 アフガン南部(U.S.Frontline) カンダハルで米国人女性を拉致、援助関係者 アフガン(CNN.com) アフガニスタン南部カンダハル郊外で、アメリカ人のNGOスタッフ2人が拉致されたことを米国当局が発表した。アフガニスタンでのアメリカ…

クラスター爆弾の実物を見る

クラスター爆弾の実物きょうから公開(読売新聞) 静岡平和資料センターで25日からクラスター爆弾の実物が展示されるとのこと。この実物は国際協力NGO「地雷廃絶日本キャンペーン」が提供したもので、パネルなどとともに展示される。クラスター爆弾の爆発後…

コンゴで和平協定結ばれる

コンゴで和平協定 政府と反政府組織(朝日新聞) コンゴ政府と20もの反政府勢力との間で結ばれた和平協定を踏まえての記事。コンゴ内戦は、「難民支援NGOの国際救援委員会(IRC)が22日発表した報告によると、コンゴ全体での98年以来の犠牲者は約…

地雷除去機をNGOへ無償貸与

コマツ、地雷除去支援−カンボジアで機器を無償貸与(日刊工業新聞) コマツ、対人地雷処理と地域復興事業を本格支援〜NPO法人「日本地雷処理を支援する会(JMAS)」と契約を締結〜(コマツ) コマツは、カンボジアやラオス、アフガニスタンで地雷除去活動を行…

ブッシュのウソ

ブッシュ大統領ら935回の「うそ」 イラク戦争前に(MSN産経新聞ニュース) アメリカのNGO「Center for Public Integrity」によると、「ブッシュ大統領と7人の政権高官(当時)が2001年の中枢同時テロ以降の2年間に、イラク戦争への支持を取り付けるため…

クラスター爆弾廃絶に向けた政府間会合スタート!

クラスター爆弾:規制条約の政府会合始まる 国連欧州本部(毎日新聞)クラスター爆弾規制に関する国際条約「特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)」の政府専門家会合が始まった。「同爆弾を巡っては、CCWでの条約作りが進まないことに業を煮やしたノルウェ…

イラクの子どもたちの栄養不良を前にして

昨日5日にもバクダッドの書店街で自動車爆弾が爆発するというできごとがありました(時事ドットコム、CNN.co.jp、NIKKEI NETなどの記事を参照してください)。結局、2003年のイラク戦争開始以降、悪化するイラク情勢に変化の兆しが見えません。ニュース記事…

限りなき義理の愛作戦!

「限りなき義理の愛作戦」。いい言葉ですね。これは今日講師としてお呼びした、日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)事務局長の佐藤さんが紹介してくださった団体のファンデーションの活動です。JIM-NETは、「イラクにおける小児ガン(主に白血病)医療…

教育による平和構築〜小松太郎『教育で平和をつくる』

今月26日、フセイン元イラク大統領の死刑判決が出ました。罪状は82年にイラク中部ドゥジャイル村でイスラム教シーア派住民148人を虐殺したという「人道に対する罪」。このほかにもクルド人の暗殺やクウェート侵攻にまつわるさまざまな人道的な罪があるのです…

クラスター爆弾を廃絶へ〜不発弾の恐怖

日本でも、故一ノ瀬泰造さんの書籍『地雷を踏んだらサヨウナラ (講談社文庫)』やこれが浅野忠信主演で映画化された『地雷を踏んだらサヨウナラ [DVD]』、また1997年の地雷廃絶国際キャンペーンのノーベル平和賞受賞を通して、地雷の問題が知られ、また多くの…

僕たちの生活と戦争〜田中優『戦争って、環境問題と関係ないと思ってた』

米国防総省が、「9.11」、米同時多発テロで、ハイジャックされたとされる旅客機がペンタゴンに激突したところを録画していたビデオを初めて公開しました(毎日新聞)。これは、アメリカのNPOである「ジュディシャル・ウオッチ」が行った情報公開によって…

市民と国家〜イラク戦争と民間人の拘束

ノーコメントで成田を飛び立った防衛庁長官は、今日にこやかにサマワの自衛隊宿営地で笑っていた。そして「十分な安全確保策をとっている。治安は比較的安定しており、自衛隊の人道復興支援活動が引き続き重要である」との談話を残し僅か5時間弱のイラク視察…

福岡の地下鉄で手荷物検査が始まる前に。

21日に再びロンドンの4箇所で起こった爆発事件は、犯人と見られる男性の銃殺もあわせて、さらにきな臭い様相を呈してきた。これは世界へも徐々に伝播して行っているのも間違いない。例えばパキスタンのムシャラフ大統領はテレビ演説のなかで、7日のロンド…

パレスチナの難民と和平

最近、NGOの来年度の事業の関係から「難民」という言葉にすごく敏感な自分がいる。昨日…というより、今朝もずっとその事業の企画書+αをパソコンとにらめっこしながら作って、少し寝て起きて仕事に行ってまた今度はそれを「魅せる企画書」に変えるべく(笑)…

スーダンPKO/PKFによる自衛隊の派遣を巡って〜対話のできない国・日本

昨日のブログをアップしてすぐに、先ほど和平協定が結ばれたスーダン南部への展開が検討されている国連平和維持活動(PKO)への日本の自衛隊の派遣が報じられました(毎日新聞)。2001年12月に同年9月の米国同時多発テロを受けての国会において凍結が解除され…

「世界最大の人道危機」の解決にむけて

先週26日、スーダンのダルフール地方西部の町シャンギルトバヤでスーダン政府軍が空爆を行い、約100人が死亡、また翌27日には北部の北ダルフール州の州都エルファシェルでも空爆があり、100人近くが死傷し、数千人が避難したそうです。前の週にも別の場所で…

アウシュビッツ解放60周年、人々の関心・無関心

24日、国連総会ナチス強制収容所解放60周年記念"特別会合が開催されました。ナチス・ドイツのアウシュビッツ強制収容所で起こった、600万人とも言われるユダヤ人大虐殺を巡って行われたもので、国連総会が開催したのは初めてとのこと(熊本日日新聞)。夜と…

募金とイラクの自衛隊

相変わらず、イラクは戦争・紛争状態が続いています。今日の報道によれば、国連は30日に行われるイラク国民議会選挙への国際監視団は派遣されない見通しを明らかにしました(共同通信)。監視団の安全確保が困難でなおかつイラク人監視員もほとんどいない状…

紛争後〜スーダン和平と社会の復興のための国際アクション

昨日紹介した伊勢崎賢治さんの『武装解除 -紛争屋が見た世界 (講談社現代新書)』のなかで、アフリカ・シエラレオネのことが書かれた章があります。同国での政府と反政府勢力(この両者は他国の歴史と同様に、その立場は簡単に入れ替わり、どちらが「正常」な…

平和をつくる方法

最近出版された、伊勢崎賢治さん(立教大学教授)の『武装解除 -紛争屋が見た世界 (講談社現代新書)』(講談社現代新書)を昨日鹿児島から帰る新幹線のなかで読みました。他にも気になる本を数冊持って5時間以上の移動時間に備えていたのですが、この本を読み始…

犠牲になるNGOスタッフ、混沌のスーダン

久しぶりにスーダンの話題です。もちろん、以前としてダルフールでの軍事紛争は続いているようで、休戦協定が守られていないことをアフリカ連合(AU)の報道官は伝えています。15万人とも言われる難民の数は更に増える一方で、その人たちを援助する国際機関やN…

ダルフールと「世界こども白書」

スーダンのダルフール地方で起こっている紛争について、コフィ・アナン国連事務総長は「ダルフールの秩序は崩壊している」という報告を安保理に対して行ったといいます。政府と抵抗勢力との間の戦闘が激化し、新たな武装勢力が表れたこともあり、治安が極度…

劣化ウラン弾を使う国、拒む市民

以前から何度か触れていますが、今日は僕が働いているネットワークNGOの主催事業である連続講座「NGOカレッジ」の第4回がありました。詳細は、近日中にまた書きますが、今日の講座のタイトルは「劣化ウラン弾と原子力発電所〜『核のゴミ』が兵器になるとき…

地道にスーダン・ダルフール紛争のこと

欧州委員会は、スーダン、ダルフール地方における人道危機救済に3100万ユーロを追加支援することを明らかにしたそうです。今年、同委員会は2億1500万ユーロを合計で拠出していているとのこと(詳しくはロイター@Yahoo!ニュースを参照してください)。一昨年…

和平への道険し

アフリカ連合(AU)と国連が北ダルフールで未だに戦闘行為が行われているために食糧の配給が十分に行われていないといっていることが報道されました。スーダン政府と抵抗勢力2派との間で「休戦」の約束事が取り交わされているにもかかわらずのこの状況で、23…

借金はどうする?〜イラク債務を巡る問題

「イラクの復興」といえば、今の日本では「自衛隊」というのが、ひとつの認識になってきつつあるような気がします。もちろん、自衛隊は「日本」というものを「形」でアピールすること、しかもアメリカ、もっといえばブッシュ政権に対してアピールすることと…

2つの対称的な結果〜「和平と引き替えの復興支援」という方法

昨日も書きましたが、昨日・今日とケニアのナイロビで行われている国連安保理特別会合で2つの対称的な形で、スーダンを巡る問題が話し合われました。南部での内戦に関しては、決議1574(まだ出ていませんが、ここで見ることができるはずです)が、スーダン…

テメーには言われたかないけど……

スーダンの問題を協議するための国連安全保障理事会特別会合がケニアの首都ナイロビで18日から始まった。スーダンの問題というのは南部と北西部の2つの問題がある。北西部、ダルフールの問題についてはこれまでもこのページで詳しく書いてきた通り。南部で…

ビジネスの前に空爆を

ある種、一方的な「終結宣言」で落ち着いた感のあるファルージャ。その後、イラクでの米軍と武装勢力との間の抗争は終結するどころか、イラク大に拡大しているようだ。そんななか、日経新聞に次のような記事が載っていた。「米軍の技術兵らが16日、制圧作戦…

「国の責任」から「個人の責任」への非常識な転換〜ファルージャで起こっていること

アメリカ軍のイラク中部ファルージャへの攻撃は徐々に終焉に向かっているのかもしれません。それは、どれだけの軍事力をファルージャに向けても、ファルージャが陥落しないという現実を表しているとも言えます。共同通信の記事によると、中東の衛星テレビの…