教材を作ろう!

すでに1日以上経過していますが、この間の土曜日にNGO福岡ネットワーク(FUNN)で「開発教育ファシリテーター養成講座」の第3回目が行われました。今回の講座は全回参加が条件で選抜された皆さんですが、残念ながら一人の方が仕事の都合で欠席。まぁ、そういうこともあります。

前にも書いたように、今回は「教材づくり」がお題目。学校先生から青年海外協力隊経験者、NGO/NPO関係者に教員志望の学生などなどさまざまな経験をされた皆さんが寄って集まって形になる教材はどんなものになるのだろう?と興味津々です。3回目は具体的にグループ別での教材づくりの時間にほぼ全体が当てられて、皆さん持ち寄った「教材の種」を見せなながら、どんな教材にしたいのか?ということを話し合いました。

開発教育は、「参加者相互の学びあい」と良くいいます。これはファシリテーターを務めるものもまたその関係性の中に含まれています。Give&Takeです。「伝えたい!知って欲しい!考えて欲しい!」ということを、限られた時間を通じて与える(give)一方で、参加者の人たちの声をすくい上げ、自らも学び、知り、考える時間を与えられる(take)。そんな空間をどのように生み出すか?ということを考えたものが、「教材」という形になります。(開発教育については、(特活)開発教育協会HP内「開発教育ってなぁに?」または上記画像の本などを参考にしてください。)

もちろん、「起承転結」のように参加者をワークの中にグイグイと引き込むだけの「仕掛け」は必要ですが、あくまでそれは「相互の学びあい」を可能にし、容易にするためのものに過ぎないでしょう。あまりにその中に深く思い入れが入ってくると、ワークの中で生まれてくる多種多様な発言を押さえつけてしまうものになりかねません。

僕もときどきワークショップをファシリテートする機会があります。前に書いた「貿易ゲーム」や「ブレインストーミング」的なものからウェビングへと広げて問題を整理するもの、また最近はクイズのようなものも入れたりします。当初予定していたものがすんなりとできるワークは残念ながらありません。逆に予定通りにワークが終わってしまうとろくなことがないだろうなぁと言う、半分慰めのような(笑)実感もあります。

今回の講座に来られている方が4つにグループ分けをされて、そのなかでいろんな形のワークを考えている様子を片目にしながら、なるべく聴かないでおこう…と思うのは最終回の模擬ワークショップを楽しみたいから…というのもあるのですが、それでも必然的に耳に入る様子を見ていると、なんだかどれも盛り沢山でワクワクする反面、「全部伝えられるのは大変そうだなぁ」と思ったりします。

自らが考えているものをまずは伝える道具である教材、そしてそれ以上にその中から参加者全員で相互に学び知り、活動に繋げる契機とする教材が、どのような形になるのか今から楽しみにしています。また報告しますね。ちなみに今週末の次回はさらにグループワークで教材を詰め、最後の第5回が発表会(体験会)です!!