有名人を看板にする功罪

先日スタッフ募集を紹介した(特活)オックスファム・ジャパンのウェブサイトにこんな記事がありました。

読者の方々へお知らせです。

現在発売中の音楽専門誌「INROCK」8月号ではCOLDPLAYのクリス・マーティンとOxfamの記事が掲載されています。この記事を読んだ感想や貧困問題に取り組むアーティストについての考えを送ってくださった方に抽選でクリス・マーティンも身に着けているキャンペーングッズ(ホワイトバンド)を10名様にプレゼント!メールにお名前、住所、感想をお書きの上、2005年8月15日までにkanso@oxfam.jpにお送りください。ご連絡をお待ちしております。

 オックスファムだからこそ出来る企画とは言え、面白い企画ですね。今日たまたま本屋さんに言ってこのことを思い出して雑誌『INROCK』の記事を立ち読みしていたんですが、基本的にオックスファムのウェブサイトにある「COLDPLAY join Oxfam's Campaign」の記事と同じでした(写真も)。なのでこの辺りを読んで感想を送れば…ですが、ちゃんとINROCKも見てあげて下さいね。

僕はあまりコールドプレイが好きじゃないので書かないですが(あと商品のホワイトバンドはもう2つも持ってるし−笑)、彼も支援しているオックスファムの「Make Trade Fair」のキャンペーンなどは確かにもっと知られてもいい。オックスファム・インターナショナルWTO(世界貿易機関)の民主化・改革を求めていて、WTOの抱える問題を軽視しているのではないか?/先進国側から見たアクションだという批判もあるけれど、しっかり有名人を使って問題の所在を明らかにしようとしている姿勢は評価できると思う。ただ、最近日本のオックスファムのサイトを見ても、あまりに有名人にばかりよりすぎているんじゃないかなぁという気もするけれど、それがこの団体が考える日本でNGOが生き残る道なのかもしれない。

ホワイトバンドの認知度がグングン上がっているのも彼らを中心としたアクションの賜。ただ、そうした有名人を日本で囲い込むために自らの主張が後ろに隠されて見えなくなっているのはちょっと問題だなぁとか思ったりするのも事実。英国などではそんなことしなくてもアーティストが賛同してくれるけれど日本では無理だから…ということかもしれないけれど、だったらもっと地道にやってもいいのかもね…と思いつつ、昨日の夜LIVE8の放送を見ていたのでした。