バレンタインデーの国際協力3選

今月14日はバレンタインデー。「バレンタインデーなんてお菓子業者が作ったもの」とそっぽを向けるのは簡単ですが、これだけ広まっているのを使って国際協力・NGO活動に活かそう!というのひとつの方法。そんな活動を行う3つの事例を紹介します。

例えば、インドやフィリピン、セネガルなどで活動する鹿児島の国際協力NGODANKA DANKA』は、バレンタインデーに合わせてチョコレートをチャリティ販売を行っています。セネガルで行う植林プロジェクトの支援にあてられる。西アフリカの太鼓ジンベに使われるディンプの木の植林を2002年からDANKA DANKAは行っていて、現地で乱伐が続くディンプの植林プロジェクトは、ただディンプを送るのみならず、彼ら自身の手でディンプの苗を手に入れられるように・・・と、マンゴー栽培によって収益を得るという形の支援も行っているそうです。このチョコレート(とクッキーの詰め合わせ)は500個限定で500円、5日締め切りで予約販売をしています。(参考:南日本新聞

また日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-Net)が行うのは『限りなき義理の愛作戦』。「日本国内は、義理も含めて愛でいっぱい。そんな愛を少しだけイラク白血病の子どもたちに分けてあげませんか?」と呼びかけるこのキャンペーンは、イラク国内で足りないと言われる抗ガン剤を現地に送るための募金キャンペーン。2月14日までに1口500円で募金をした人にイラクの子どもたちが書いたイラストカードとチョコレートを「義理堅く」プレゼントするとのこと(高給チョコでリンゴとアーモンドのチョコレート4個入り)。ちなみに500円の内訳は100円がコストで400円が子どもたちの1日の薬代(ヨルダン市価計算)です。ちなみにこのチョコレートのお返しように『ホワイトデー募金』も行われるそうです。

もうひとつは、越前市環境政策課と仁愛大学の学生のコラボで構成された『Earth Smart Project』実行委員会によって行われている「バレンタインデーにはアーススマートなスイーツを送ろうキャンペーン」。アーススマートというのは、1昨年8月に雑誌『モノマガジン』でキャンペーンが行われたもので、「環境になるべく負荷を与えない・環境の事を意識した行動・商品」のことを指す。残念ながら商標事業に突き進もうとしているロハスLOHAS)ほど広がらなかったけれど(ロハスは本当にひどい状態になりつつある)、逆にいい感じで進めることもできるのかもしれない(もしかしたらモノマガジンが商標をとっていたりして…笑)。この実行委員会が設立したブログでは、いろいろなスイーツが紹介されている。お店は全て越前市内のお菓子屋さんで構成されていて地域の活性化をこのキャンペーンで行おう!という取り組み。学生主体と言うこともあって、洗練されてはいないけれど、地道に少しずつ頑張っている様子がブログから伝わってきますね。

"バレンタインデー"をただただ迎えるだけではなく、こうした取り組みと共に楽しみながらNGO/NPOの活動とも結びつけていく取り組み。他にもご存じの方がいれば是非教えてください!