日本は最下位〜開発貢献度指数(CDI)が発表

朝日新聞貧困国への貢献度、日本は4年連続最下位 米民間調査
シンクタンクの世界開発センター(CGD)と外交専門誌「フォーリン・ポリシー」が13日発表した貧困国に対する開発貢献度指数(CDI)調査によると、日本は調査を開始した2003年以来4年連続で、先進21カ国中最下位との評価だった。
CDIは、開発援助、貿易、安全保障、技術移転など7項目を採点し、平均点で評価する。日本は3.1点と、20位のギリシャ(4.0点)にも大きく差をつけられている。トップはオランダ(6.6点)、2位はデンマーク(6.4点)。
日本については、政府開発援助(ODA)の額は大きいものの、国内総生産GDP)比では欧州の中小国に劣るほか、「コメの高関税など農産物貿易の閉鎖性」「外国人労働者の受け入れが少ない」「国連などの平和維持活動にめったに参加しない」といった点が厳しい評価につながった。ただ、投資や技術移転では高い評価を得ており、平均点は前年より0.4ポイント上昇した。

上の表はCDIの開発貢献度指数2006のウェブサイトに掲載されているモノで、ここから各国また指数の細かい説明を見ることができます。上の記事でも触れられてますが、貿易に関しては21ヵ国で唯一マイナス評価ですね。

今回急激に下がっているのが「援助(Aid)」項目で、もちろん最下位。GDPに比べてODA額が低いことなどが悪いところとしてあげられてますが、強みとしてあげられている中にタイド(いわゆるひも付き)の度合いが小さいとされています。確かに入札方式が行われてはいますが、この入札にカラクリがあるってことはあまり問題にならないんですかね。

ちなみにもうひとつの項目別順位の最下位は「環境」。その理由はいくつかあって、例えば1999-2003年のCO2排出量の減少割合が低いこと、熱帯雨林の木材輸入量の高さなどが上げられています。あと記事に「投資や技術移転では高い評価を得ており…」なんてなってますが、実際はどちらも真ん中以下の順位です。もっと貧困国への支援を国レベルで考えないといけないですね。