国際協力の入門

いつも通りお昼に事務所に行って仕事。しばらくして某中学校のH先生が来られ、秋に行う国際交流・協力に関する総合学習の授業についてお話をしました。昨年も総合学習の授業で講師として働いているネットワークNGOにお話を頂き、所属団体のなかで講師を派遣していただき、事務局は全体のコーディネートを行いました。今年も同じような形になりそうで、先生のお話を聞きながら、どのように組もうかなぁと考えていました。

中学生と国際協力・交流を学ぶということになると、やはり簡単なのは学校を挙げての「寄付や物品集め」ということになりがちです。もちろん、生徒たちが自ら方法を考え、また路上に立ち、また地域を巡って寄付を求め、また南の国々に物品を送るということを行うことで得るものもたくさんあります。しかし、やはりこうした活動はなかなか自らの生活のなかに世界のさまざまな出来事や問題を落とし込むことは難しいのも事実です。(同時に、とりわけ物品を集めて南の国に送ることはこれまでも触れてきたように多くの問題が生まれがちです。)そのなかで、世界の状況をどのように伝えるか?ということを、もう一度考え、詰めなおさなければいけないようです。

夕方からは、久留米の国際協力連続講座に呼んでいただいたので話をしてきました。正確にはワークショップを行いました。連続講座の1回目ということで、タイトルに「入門篇」とありました。そのため、少し悩みつつ、参加者に加わってもらってワークショップを行うことにしたのです。入門という意味では、中学校での授業とも逢い通じるものがあるかもしれません。

内容は、(特活)開発教育協会の教材である『グローバル・エクスプレス』を参考にアレンジを加えながら、世界や社会の多様性を考えることを導入にしました。

新聞やテレビで報道されるさまざまな出来事を、しかも国際協力やNGOの活動に関するものに限定することなく、広く取り上げて考えていくというのは、多くの方の関心のアンテナに多少は引っかかりやすくなります。そこをうまく国際協力につなげられないかなぁと思って行った2時間半でした。

参加者の皆さんが活発にワークに関わってくださり、またその後のお話を聞いてくださってありがたかったです。終わったあと、『分かりやすかった』といってくださったことが何よりも嬉しく、また久留米に来た甲斐があった!と思いました。また機会があれば是非。