国際協力フェスタ「地球市民どんたく2006」スタート!だが…。

福岡の国際協力NGOが多く出展するイベント、国際協力フェスタ「地球市民どんたく2006」が14日から始まりました(主催:地球市民どんたく2006実行委員会・(財)福岡国際交流協会)。「地球市民どんたく」は今年で8回目を迎えるイベントで、半年以上前から参加NGOを中心として、イベントの実行委員会が作られ、さまざまな準備を行っています。今年はこれまでとうってかわって、同じく福岡の秋のイベントであるアジアマンス福岡のなかの大きなイベントでもあるアジア太平洋フェスティバルとの「共同事業」という形で行われています。


それにしても今年のアジアマンスのテーマは「交流から、共生・貢献へ」というものを提案した広告代理店がコンペで勝ったようで、普通ならどこでいつ開催するかからNGOの実行委員会が関わるのですが、一応申し送りのようなものは形式上あったのみで、"参加"団体であるNGOは拒否することもできず(この辺りが"連携を探る"という行政の力関係に無意識なところですね)、結果的にこのアジアマンスのなかのフェスティバルの片隅にこっそりとブースを並べて「同時開催」という名目はあれどほそぼそと行われているのが地球市民どんたくです。それにしてもこのアジアマンスのテーマの「貢献」ってのはまさしく小泉以降、9.11以降の日本のあり方を表したような言葉で気持ち悪いですね。少なくとも、地球市民どんたく側はこれを体現してないですね。というか、国際協力のことも分からずに代理店がテーマを作って、それに福岡市が乗り、NGOのことを一番良く知っているはずの国際交流協会が力関係からか拒むことができなかったことが何よりも残念ですね。

アジア太平洋フェスティバル側からの入口が上の写真。この反対側が一番上の写真であるわけで、「悲惨さ」が伝わってくるような気がします。

とはいえ、参加する国際協力NGOはフェスティバル側の各国料理や各国の物産展に負けないようにそれぞれブースでさまざまな展示をしています。アジアマンスのテーマの「共生」を一番唱っているのがこの地球市民どんたくであることは間違いありません。そして多少の方々の勘違いはあれど、実行委員会参加NGOが準備したものです。期間は18日まで。お時間のある方はよろしければ足を運んでください。参加団体は下の通りです。