あなたは世界で何番目に金持ち?


世界の金持ちリスト(Global Rich List)」というホームページがあります。このページは、自分の年収を打ち込んで、世界で何番目にリッチなのか?ということを視覚的に見るものです……なんて説明をするよりもまずはやって頂いた方が早いかもしれませんね。

試しにここに入れてみたのが、日本人の平均年間給与。とりあえず指標として国税庁の「平成17年度民間給与実態調査」を参考にしてみると、436万8000円とのこと。これを上記サイトに入れてみると……。

世界で3.75%に入るそうです。分かってはいましたが、改めて数字で見せられると驚く数字ですね。もちろん、この平均年収(民間)をして、日本で裕福な生活を送れるかというと、難しい所もたくさんあるということは分かっていますが、それでも改めて世界の貧富の差の大きさを感じます。

いくつか数字を入れて試してみるとわかるのですが、大体平均年収が850ドル(約10万円)というのが世界の真ん中の収入のようです。一方で、「平均年収」ということになると、最新の国連開発計画(UNDP)の『人間開発報告書2006(Human Development Report 2006)』によれば、購買力平価(PPP)換算で、5,533ドル。実際に上のサイトにこの数字を入れてもらうと分かるのですが、これは世界で14%あまりの富裕層とも言っていい部類にはいることになります。実際、この数字についてUNDPは、「世界の80%の人々がこの平均よりも少ない金額で生活している。グローバルな不平等は、平均と中間収入値との間に大きなギャップを表している」としています(p.269)。

この不平等・格差を生みだしているものはなんなのか?ということを、国際協力に関わる人間としてきちんと考える必要があり、それは決して「ただ与える」援助、協力の形では難しいのだということを実感するのです。

貧困の終焉―2025年までに世界を変える

貧困の終焉―2025年までに世界を変える

世界の貧困―1日1ドルで暮らす人びと

世界の貧困―1日1ドルで暮らす人びと