ワークショップをする

今日は佐賀にワークショップをやりに行きました。(財)佐賀県国際交流協会さんが主催された、国際交流・協力セミナー「地域の国際交流・協力について考えてみよう」という講座に講師の一人として呼んで頂いて、前半1時間ほどをワークショップのファシリテーターを務めました。

タイトルに「私や地域が世界と繋がる!〜地方発!国際協力のすすめ」と題して、「地域」においてNGOや国際協力活動をするというのはどういうことか?ということについての内容。後半にN事務局長がNGOの活動、またネットワークNGOについて関わることについて話をして下さるために、その話に入りやすいように…と考えての前半のワークショップでした。

内容は2つ。時間内で、アイスブレーキングとしての「部屋の四隅」のワークと後半はブレインストーミングを行いました。参加者の顔ぶれをみると、これまでも佐賀で国際交流・協力の活動に何らかの形で取り組まれている人が多いようで、自らの活動を省みるきっかけになれば…と持ってきた内容を多少マイナーチェンジして行いました。

「部屋の四隅」は、いわゆる「世界が100人の村だったら…」をベースとして、『貧困』という今年から来年にかけてのとりわけ大きなテーマである言葉を用いて、具体的に『基本的な人権』というものに焦点を当てたものでした。基本的に中身はオリジナルなのでここで書くときりがないのですが、要は4択クイズを身体を動かして行うもので、「この地球上に暮らす人間が100人だとしたら、○○な人は何人でしょう?」という問いを出して応えてもらい、「なぜそう思ったのか?」という質問をして、どう考えているか聴いてみたり、答えを紹介して現実的な数字や現状を紹介したりしました。

やはりこれまでも何らかの活動をしている方ということがあって、世界の現状を厳しいものとしての認識が多かったです。自分の目と足を使って回った途上国の現状からそういう判断をするようで、終わったあと、「改めて自分の考え方をふりかえるきっかけになった」と言って頂きました。

また後半は「貧困」をキーワードに想像することイメージすることを書き出してもらい、メンバー間でそれを元に意見交換を行って「貧困」についてみんなでどのようなことを考えているか?ということを共有する時間としました。

福岡でもこの手のワークショップをするのですが、佐賀でやってみて思ったのは、福岡でやる以上に参加者の方の関わり度合いが深かったということです。良くも悪くも福岡周辺ではこの手の講座は山のようにあります。そして、そうした講座があると顔を出す人たちも決まっていて、セミプロのような具合に参加する人が多いことも影響してか、変に「裏」を探っているのか(笑)、なかなか思うことを出さないこともあるのかなぁという気がします。

そのなかで、「ほとんどこういうものはやったことがないとって」と笑いながらもおばちゃんやおじちゃんたちが思うがままに書き記し、意見交換をしている様子を見ると、「やってよかったなぁ」と思うのです。そしてそのなかででてくる言葉に、何よりも僕が勉強をさせてもらうことにもなります。

進行をしながらも、ワークをしているグループの机にとどまって「これはどういう意味なんです?」と何度も聞いている自分がいました。こういうような、講師と受講生という関係性はあれど、お互いに学ぶことができる関係が作られ、「裏」を探るようなこともなく、意見交換ができるというのは幸せなことだなぁと思います。

終わったあとに交流会にも出させてもらったのですが、佐賀の国際交流・協力活動の現状を伺うことができて、非常に面白かったし、勉強になりました。参加して下さった皆さん、ありがとうございました。また是非一緒に何かできればいいですね!