新聞掲載とライブ

私事ですが(というか、このブログ全体がそうといえばそうですが−笑)、昨日24日の西日本新聞(アジア特集面)に、インタビュー(聞き取り)記事が掲載されましたので、以下にその全文をせっかくなので。ウェブにも掲載されていないのでこちらに。基本的にはこのブログで何度も書いてきたことですが、すこしでも皆さんが考えるきっかけになればいいな、と思っています。記者の方、きちんと文章に起こして頂きありがとうございました。

ちなみに紙面ではNGOの肩書きと名前と写真もありますが、それは割愛しました。写真と名前のお陰で某Rさんのご子息が修学旅行のお土産を買ってきてくれるきっかけになっているとしても(笑)。

ご笑覧下さい。

トーク懸け橋>−西日本新聞(2004年1月24日月曜日)朝刊4面

資金の使い道に関心を

 スマトラ沖地震津波は、インド洋沿岸各国に大きな被害をもたらしました。とくに貧困層のダメージは大きく、生活再建は非常に困難といわれます。

 各国政府や国際機関、非政府組織(NGO)、企業、個人からは多くの支援金が寄せられていますが、気を付けておきたいのは、そのお金がどのように使われているかということです。

 被災国の状況はさまざまで、独立運動や民族対立を抱えるインドネシアアチェスリランカでは、政府・軍が外国組織やジャーナリストの活動を厳しく制限しています。インドではカースト制度の下、身分によって援助額が差別されているという報告もあります。ビルマミャンマー)では軍事政権による情報統制のため、被害実態が伝わってきません。物資やお金が本当に必要な人々に届いているのか、確かめることも難しいのが実情です。

 それでも被災した人々のために、何かできることをすることは重要です。ただ、どこかの団体に義援金を託す場合でも、税金から支出される政府緊急支援についても、使い道に関する情報の公開を求め、被災地の抱える現実に関心を持ち続けることが大切だと思います。(福岡市、大学院生)

新聞のあまりの写真写りの悪さに落ち込みつつ、今日は夕方からライブに行っていました。久しぶりにライブを見に行きました。ASHというUKの20代後半ながら、とっくに10年選手の彼らの演奏は、10代のようなパフォーマンスと情熱で溢れていました。ギターを何度変えても全部フライング・ブイで子どもみたいに楽しんで演奏しているティムを羨ましげにけど微笑ましく眺めてました。

Meltdown (Bonus Dvd)

Meltdown (Bonus Dvd)

彼らの最新アルバム1曲目で今日のライブの1曲目でもあった「メルトダウン」。「画一化された世界への違和感とそこから疎外された孤独の感覚」とライナーノーツで音楽雑誌『SNOOZER』編集長、田中宗一郎氏が表するこの曲で彼らは激しく楽器をかき鳴らしながら、こう歌い高らかに宣言するのです。この世界に住む一人の人間として。

鳴り響く音の世界で団結しよう/フェイクな奴らや嘘はもういらない/もし邪魔をするなら/僕らのサイキックな武器で/お前の頭を吹き飛ばしてやる/もう我慢できないんだ/もう我慢できないんだ

ASH, "MELTDOWN"

その現状認識から出発しそれをはねのけていけるものだけが、メルトダウンする世界を見据えて動けるものだけが、突き抜けた先の「光」("Shining Light")を感じることができる。「恐怖心をあおって僕らを押さえつけようとする」呪術師や政治家たちはわかっちゃいない。「この状況こそアンダーグラウンドの怒りに火を付ける」ってことを。そしてそれは「世界規模で伝達するものである」ということも。

彼らのライブにそうしたサバイバル法を見て元気づけられた夜。それにしても、彼らにしてこういう曲を作らせてしまう世界ってどうよ…と思うのは僕だけでしょうか?