イラクには地雷が……

イラク暫定政府計画省地雷除去当局の報告書で、イラク国内に埋設されたままの地雷が2500万個以上に及ぶことが明らかになったといいます。80年代以降、イラン・イラク戦争湾岸戦争など、たびたび戦火に置かれていたイラクには、多くの地雷が未だに眠り続けています。国際NGO地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)」(日本には「地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)」があります)が推定していた地雷埋設数800〜1200を裕に超える数字です。

1800年代のアメリ南北戦争で初めて使われた地雷は、今では毎年、88カ所、25000人が地雷で死傷しています。人々はアフガニスタンアンゴラボスニアカンボジアチェチェンモザンビークでは特にひどい被害に遭っています。子どもたちを中心に被害を受ける地雷は生涯にわたる影響を及ぼすことになります。

以前、TBSの番組で「地雷ゼロキャンペーン」というキャンペーンが行われたり、上記のICBLがノーベル平和賞を受けたりして話題になりましたが、イラクの地雷除去に少なくとも16年かかると言われるように、ひどく長い年月をかけてしか、そして地道な地雷除去活動でしか、解決できない問題です。

僕には、福岡に、同じネットワーク団体の加盟団体で「カンボジア地雷撤去キャンペーン」という団体もありますが、皆さんの身近にもそうしたNGOがあると思います。またウェブサイトなどでも情報を得てみてはいかがですか?